社労士と行政書士、難易度が高いのは?
このページでは、社会保険労務士と行政書士の「合格率」について比較・検証してみたいと思います。
「合格率」の比較
社会保険労務士 | 行政書士 | |
平成21年度 | 7.6% | 9.1% |
平成22年度 | 8.6% | 6.6% |
平成23年度 | 7.2% | 8.1% |
平成24年度 | 7.0% | 9.2% |
平成25年度 | 5.4% | 10.1% |
平均 | 7.2% | 8.6% |
「合格率」の検証
上記の比較表にあるとおり、社会保険労務士試験の平均合格率は7.2%で、行政書士試験の平均合格率は8.6%。その差はわずか1ポイントあまりで、両試験の平均合格率の差は誤差の範疇とも言えるかもしれません。
確かに「平均合格率」だけを見るとそのとおりなのですが、一方で「合格率の推移」を見ると、また別の事実が浮かび上がってきます。
社会保険労務士試験の直近3回の合格率は「7.2%→7.0%→5.4%」と降下の一途をたどり、この調子だと、次の試験では5%を割り込むかもしれません。
それに対して行政書士試験の直近3回の合格率は「8.1%→9.2%→10.1%」と上昇の一途をたどり、平成25年度に至ってはついに10%台の大台に乗りました。
「出題形式」を比較すると、出題形式のバリエーションが豊富で、なおかつ記述式の問題が出題される行政書士試験の方が難易度が高いのですが、それはあくまでも「解答のしやすさ・しにくさ」の話。
出題形式が単純な社会保険労務士試験は「解答はしやすい」かもしれませんが、「合格はしにくい」試験であることが、この合格率のデータからもおわかりいただけるものと思います。
早めに挑戦!
しかも単に「合格率が低い=合格しにくい」だけでなく、その傾向が年々顕著になっているところがポイント。つまり、社会保険労務士試験に挑戦しようか、行政書士試験に挑戦しようかと迷っている間にも、社会保険労務士試験はどんどん難しくなっていってしまっているというわけです。
易化傾向にある行政書士試験への挑戦はそれほど慌てる必要はありません。社会保険労務士資格に少しでも興味を持っているのならば、早めに挑戦されることをおすすめします。