残念ながら、社会保険労務士は誰でも受験できる試験ではありません。
受験資格が必要です。
せっかく社会保険労務士の資格取得を目指しても、受験そのものが出来ないのであれば意味がありませんので、ここで受験資格を確認して下さい。
社会保険労務士は、「学歴」、「実務」、「資格」の3つの受験資格があり、3つの内どれか一つでも該当すれば社会保険労務士に受験することが出来ます。
受験資格
学歴
高等専門学校、短大、大学を卒業された方
実務
・社会保険労務士若しくは社会保険労務士法人又は弁護士若しくは弁護士法人の業務の補助に従事した期間が通算して3年以上になる者
・3年以上、労働保険・社会保険手続きなどの人事・労務の経験がある者。
資格
・以下の国家資格に合格した者
・行政書士試験合格者
他にもまだまだありますが、大体は上記のどれかに該当する人が、受験資格が得られています。
受験資格のない人は?
それでは、受験資格がない人はどうすれば良いのかということになりますが、残念ながら、社会保険労務士の資格取得を諦めるしかありません。
ただ、どうしても社会保険労務士に受験したければ、可能性のある方法は、社会保険労務士の事務所の補助者として働くか、もしくは行政書士試験を受験することです。
社会保険労務士事務所は資格がなくても、有資格者の補助者としてなら働く事が出来るので、仕事の経験や知識の勉強をすることが出来ます。
そこで、3年間働きながら勉強すれば、いずれ社会保険労務士に受験することが出来ます。
ただ、補助者の場合、給料が安く、採用してくれる事務所を探さなければいけないので、現実的に簡単ではありません。
次に行政書士の資格ですが、社会保険労務士と行政書士のダブルライセンスで仕事をしている人が多く、どちらを受験すれば良いのか迷う人も多いくらいです。
ですので、まずは行政書士試験に合格してから、社会保険労務士に受験すれば、仕事の幅も広がり、大きく収入を伸ばす事も可能です。
ただ、その場合でも、行政書士は社会保険労務士に並みに難易度が高く、簡単に合格できる試験ではありません。